加藤製作所

 

国内トップシェアの建設機械製造メーカーとして知られる加藤製作所。120年以上の長い歴史と技術力によって、「KATO」はグローバルブランドとして世界中の人々の生活を支えています。2016年にはラヨーン県にタイ工場がオープン。今後ますますタイ人社員の活躍が期待される会社です。

 

 

■タイ人先輩社員にインタビュー■

今回はタイ人社員のパイオニアとして活躍中の先輩に、学生時代のお話や、加藤製作所の魅力をインタビューさせて頂きました。

-日本に来たきっかけを教えてください

日系企業で働いていた母親にすすめられたことがきっかけでした。エンジニアになりたいという夢があった私は、高校卒業後、タイの理系大学に進学しましたが、母はエンジニアを目指すなら絶対に日本の大学で学んだ方がいいと言いました。友人と離れたくない気持ちもあって正直気がすすまない部分もあったのですが、母の友人には優秀なエンジニアがたくさんいたため、来日を決めました。奨学金を申請し半年間日本語を勉強した後、20歳の時に九州の工業大学へ入学しました。日本に来てから辛いこともたくさんありましたが、今は心から母に感謝しています。経験はお金では買えませんからね。

-日本に来てからどんな辛いことがあったのか、よろしければ教えてもらえますか?

私の大学には留学生が少なくて、中国人が10人、タイ人は3人だけでした。当然授業はすべて日本語ですし、東京の標準語しか勉強していなかった私は、九州の方言に慣れるまでとても苦労しました。でも一番辛かったのは大学3年生の時でした。当時、私の大学には「日本語能力試験N1に合格していなければ、研究室に入ることができない」という留学生だけの特別なルールがありました。私は3年生までの単位は全て取得済みでしたが、そのルールのために研究室に入ることが許されず、1年間留年して日本語だけを勉強しました。N1に合格するチャンスは1年に2回しかありません。7月の1回目の試験は不合格、12月の試験はわずか1点足りないだけしたが、結果は不合格でした。どんなに頑張ってもだめで、もうどうしたらいいか分かりませんでした。

―タイ人にとってはN1は本当に難しいですよね。とても辛かったと思います。その後どうされたのですか?

結果は1点足りませんでしたが、大学の先生は私の努力を認めてくれました。そして研究室に入ることを許可してくれたのです。良かったことはそれだけではありません。私のことをきっかけに、この留学生だけの厳しいルールは無くなりました。後輩たちはもうあんなに苦しい思いをしないで済むようになったのです。それが大学生活で一番嬉しかったことであり、私の誇りです。

―なぜ加藤製作所を選んだのですか?

サイトで、見覚えのある「KATO」というアルファベットと、クレーン車の写真を見てエントリーしたのがきっかけでした。就職活動中は毎日たくさんの自動配信メールが来ますし、外国人は特に日本語で送られてくるメールを見落としがちです。でも送られてきたメッセージの中の「加藤製作所タイ工場」という文字だけが目に止まりました。本当に縁だと思います。そして、会社説明会当日に人事の方とお話をする中で、2016年にタイ工場がスタートすることを聞き、初代のタイ人エンジニアになりたいと思って加藤製作所を選びました。

-今どんなお仕事をしているのですか?

プロダクトサポート部門で、海外のお客様や代理店への技術指導を担当しています。機械を販売したお客様に操作やメンテナンス方法を指導する仕事です。海外の代理店では、定期的なトレーニングやスキルアップ講習も行っています。2016年に入社してから、タイ、ミャンマー、フィリピン、ドバイ、クウェートなどたくさんの国で技術サポートを行ってきました。大きな機械は操作を1つでも間違えれば、人が命を落とす危険性があります。「KATO」のブランドと安全を守るために、とても重要な仕事だと思っています。

―あなたにとって加藤製作所の一番の魅力は何ですか?

海外に行って仕事ができることです。指導する内容は同じでも、国によって仕事に対する考え方や習慣が違うため、相手によって伝え方を変えなければいけません。指導力やコミュニケーション力が身に付きましたし、自分の世界も広がっていきます。また、いつも賑やかな会社の雰囲気も大好きです。私たちの仕事にはコミュニケーションが最も大事なので、普段から先輩たちと意見交換もたくさんしていますよ。

―入社してから一番印象に残っている出来事は何ですか?

前回の出張でタイ工場に行って、初めてタイ人スタッフ向けの講習を担当しました。クレーンの知識や回路図、組み立て方を2日間かけて教えてきました。講習のあと、タイ人スタッフが「ずっと知りたかったことが聞けて良かった」と喜んでくれたことが本当に嬉しかったです。みんな正しい組み立て方は知っていても、装置や部品の1つ1つの役割や意味を深く知る機会がなかったのです。自分の仕事の意味がわかれば、仕事はもっと楽しくなりますよね。タイ人のスタッフだからこそできるサポートができたと感じています。また言葉の壁の大きさに改めて気づかされました。

―これからの夢や目標を教えてください

どんなトラブルが起きても、自分1人で判断し、解決できるように力をつけたいと思っています。1人で海外の代理店に行って指導できるようになることが目標です。その次の目標はタイ語と日本語、そして自分の技術力を活かして、タイ工場と日本の架け橋になることです!

―日本での就職を目指しているタイ人の後輩に向けて、アドバイスをお願いします!

とにかく日本語の勉強を頑張ることです。たとえN1をとっていても満足しないでください。なぜなら、日常会話とビジネス会話は求められるレベルが違うからです。仕事の知識はもちろん大事ですが、社内や社外の日本人とコミュニケーションを深めるために、私は今でも勉強し続けています。具体的には、日本語能力試験(JLPT)だけでなく、ビジネス日本語能力テスト(BJT)もぜひ受験してほしいですね。日本での就職活動は大変なことがいっぱいです。私もSPI試験で何度も落ちてとても辛かったですが、その苦労は決して無駄にはなりません!社交的で機械が好きなタイ人の後輩が入社してくれたら、私も嬉しいです。

 

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